腰痛が慢性化する原因とは【世界の腰痛常識】

こんにちは!
戸塚ぬくもりの家整体院の綿引です。

突然ですがあなたは「胃潰瘍」の原因って何だと思いますか?

このような質問をすると、ほとんどの方は「ストレスが原因」と答えるのではないでしょうか?そしてその答えに疑問は抱かないと思います。なぜならテレビや雑誌、メディアなどで当たり前のように伝えられているので「胃潰瘍=ストレス」と聞いても納得できるからです。

では、慢性化・再発を繰り返す腰痛は「心理社会的ストレスが原因です」と言われたらあなたはどう思いますか?ほとんどの方は「心の問題で腰痛が起きるはずがない!ちゃんとMRIで精密検査をした方がいいよ」と感じるはずです。納得する方は少ないでしょう。

なぜストレスで「胃潰瘍」になるのは納得できるのに「腰痛」は納得できないのでしょうか?それは、今までの腰痛常識が「物理的・構造的な異常(骨の変形・ズレ・ヘルニアなど)」で説明されてきたからです。そして心理社会的な要因が腰痛を引き起こすということが日本ではまだまだ認知されていないからです。

海外の腰痛常識

実は腰痛治療の進んでいる欧米ではこのような考え方は常識になっています。腰痛診療ガイドラインにも腰痛の慢性化には心理社会的要因が関与するというエビデンス(科学的根拠)に基づいた勧告が記してあります。

重要なポイントなので「心理社会的要因」を少し詳しく説明します。

「心理社会的要因」とは

  • 不適切な信念「腰痛に対する恐怖心」「完治しないと生活できない」など
  • 診断と治療の問題「不安や恐怖をあおる診断」「安静の指示」など
  • 感情の問題「大きなストレス」「抑うつ状態」「強い不安感」など
  • 不適切な行動「長期間の安静」「治療者や治療法への依存」など
  • 家族の問題「痛みに対する理解が不十分」「非協力的」など
  • 仕事の問題「仕事上の大きなストレス」「人間関係」「復帰に非協力的」など

その他にもたくさんあります・・



あなたには当てはまる「要因」はありますか?


痛みのメカニズムは筋肉が収縮して血流が悪くなると筋肉の組織に痛み物質が溜まってきて痛みを伝える神経が興奮するので痛みが起こります。簡単にいえば筋肉の緊張が続くことが慢性腰痛や肩こりの原因なのです。例えば鉄棒にずっとぶら下がっているとだんだん腕の筋肉が痛くて重だるくなってきますよね。正座をすれば血管が圧迫されて血流が悪くなるのでだんだん足が痛くなって痺れてきますよね。

一方、筋肉は運動をしなくても脳が緊張するだけで硬くこわばってしまいます。大勢の人前でスピーチする時、新しい会社に入って慣れない仕事を任された時、苦手な人と一緒に作業する時など、気が付いたらあなたの身体はガチガチに緊張していませんか?そして運動もしていないのに一日が終わるとクタクタに疲れていませんか?

このように「心理社会的因子」は痛みを複雑に慢性化してしまうのです。

また人間の身体には痛みを自ら抑える力があるのですが、脳・神経系が長期間ストレスに晒されてしまうと、脊髄において痛みを抑制するシステム(ゲートコントロール説)やセロトニンやノルアドレナリンによる脳内の下行性疼痛抑制系が正常に機能しなくなるなど、痛みを抑えるシステムが破綻してしまうのです。

ここまでの説明を聞いて「私にはストレスがないから私の場合は物理的・構造的な異常が原因」と思っている方もいるでしょう。

同じように自分は「心因」とは全く無関係と考えていた作家の夏木静子さんは、死を覚悟するほどの原因不明の腰痛に悩まされていましたが、3年間の壮絶な痛みが最後には腰に指一本触れることなく心理療法で治ってしまったことを『私の腰痛放浪記ー椅子がこわい』という作品で書いています。慢性腰痛でお困りの方はぜひ読んでみて下さい。

私の経験では40年間腰痛に悩まされていた女性が、施術前のカウンセリングの段階で痛みが軽くなってきたと涙を流されたことが印象に残っています。その時も「心理社会的因子」について説明をしました。

藤沢市 60代女性 

腰痛・坐骨神経痛/戸塚ぬくもりの家整体院

40年前に腰を打って以来、晴れることなく腰痛とつきあってきたのですが、この治療を受けてびっくり!長年の痛みがとれて、楽になりました。この治療が私にはとてもあっていると感じました。脳を活性化していく治療に未来の本当の治療のあり方をみる思いがしました。

※施術効果には個人差があります。

後日、ご本人から説明が腑に落ちたと教えていただきました。

その他にも坐骨神経痛が酷くて夜も眠れなかった男性に『腰痛は怒りである』という書籍を紹介したところ、アマゾンのレビューを読んでいるうちに痛みが引いてきて治りました!という報告を受けたこともあります。本も買ったみたいです。

痛みは「感覚」+「情動」です。痛みを感じれば【恐怖】や【不安】などの感情は自然に湧いてきます。痛みが強くてずっと続けばその感情は強化されてストレスはますます大きくなっていきます。

つまり、「変形」「ズレ」「ヘルニア」「筋膜」「内臓」などの構造的な異常に対するアプローチも大事ですが、根本改善を目指すためには「心理社会的な要因」までサポートしていくことが必須なのです。それには「心理社会的因子」についてしっかり説明することや、恐怖や不安を与える不適切な言動に注意するなど施術者にも大きな責任があるのです。

これは私個人の意見ではなく世界の腰痛研究に基づいた客観的な「報告」をそのままお伝えしているだけです。本当に腰痛に悩んでいる方にこそ、ぜひ参考にして腰痛を根本改善していただきたい情報です。

リラクセーション

腰痛改善の第一歩は「正しい腰痛常識」を知ることです。そして不安を取り除き身体をリラックスさせることが大切です。『リラクセーション』(講談社/成瀬悟策)の中に「こころが緊張するかのようにいわれている通説は間違いです。こころそのものが緊張するのではなく、こころは自分が緊張させた自分の身体の緊張を感じているだけなのです」という一説があります。

こころの緊張や心理的なストレスも身体がリラックスすれば変わってくるのではないでしょうか?

あなたの腰痛が一日も早く改善することを願っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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