神経「スピード選手権」

こんにちは!
戸塚ぬくもりの家整体院の綿引です。

当院では「神経の働き」を調整する施術をおこなっています。

そこで、ブログを通して神経について少しずつ、分かりやすく紹介していきたいと思います。

今日は神経の「スピード選手権」についてお話しします。

私たちは神経のおかげで筋肉を動かすことができます。また、怪我をしたとき痛みを感じて危険を回避できるのも神経のおかげです。マッサージを受けて気持ちよく感じるのも神経のおかげ、熱いものに触れて熱さを感知できるのも神経のおかげ、すべては神経が正常に働いているから安全に暮らせているのです。

前置きが長くなりましたが、先ほど述べた「神経」には種類があります。触覚、圧覚、痛覚、冷覚、温覚、振動覚など色々あって、それぞれ専用の神経線維を使って脳に情報を伝達しています。

例えば、筋肉を支配する神経(Aα)は神経の中でも一番太い神経線維で神経の伝達速度も一番速い神経です。神経伝達速度はなんと時速360Km!新幹線より早いです。

次に早いのが触覚や圧覚を伝える神経(Aβ)で時速180Km!これも早いですね。神経線維の太さはAαの約半分です。

痛みを伝える神経は速い・遅いの2種類あります。

ナイフで指を切ったり、画鋲を踏んだ時に感じる痛みは、速度の速い神経線維(Aδ)を使って情報を伝達します。時速は54Kmで一般道を走る車と同じ速度です。神経線維の太さはAαの1/5です。

速度の遅い神経線維(C)は指を切った後、少し時間が経つとジンジン疼いてくる(炎症などの)痛みを伝える神経です。時速は3.6Kmでゆっくり歩いてる人間と同じ速度です。神経線維の太さはAαの1/15とかなり細くなります。

私たちが感じる腰痛・肩こりの痛みを伝えているのはこの遅い神経線維(C)が伝えています。

なぜ、神様は痛みの神経をわざわざ2種類用意したのでしょうか?

本来は「痛み」は生命を危険から守るための感覚だけで済むはずなのに、ケガが治っても感じる痛みはどこから来るのでしょうか?

生命に危険が及ばない腰痛・肩こりの存在を最初から知っていて用意したとしか思えません。

痛みは2種類用意しておこう。。

身体は不思議で謎だらけです。。。

種類役割直径(μm)伝達速度(m/秒)

Aα/筋紡錘からの求心性情報、骨格筋支配/15/100
Aβ/触覚、圧覚/8/50
Aγ/筋紡錘への遠心性情報/5/20
Aδ/痛覚、温覚、冷覚/3/15

B/交感神経節前線維/<3/7

C/痛覚、交感神経節後線維/1/1 ←腰痛・肩こりはコレ

※捻挫で炎症を起こした時に冷やすと痛みが和らぐのは、冷覚の方が痛覚(C)より伝達速度が速いため、脳が先に冷たさを感じるからです。残念ながら治っている訳ではないんです。



今日も最後までお読みいただきありがとうございました。<m(__)m>



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